ベアは論外、定昇凍結も」 経団連、春闘へ

伝統の技と人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」がタイアップした特別展「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」が7月14日~9月17日、岡山県瀬戸内市備前長船刀剣博物館で開かれる. アニメに登場する武器をイメージして刀匠らが製作した刀剣も並べ、日本刀の魅力を広く発信する. 主催の瀬戸内市などが発表した. 武久顕也市長は「エヴァの世界からインスピレーションを受け、伝統の技を駆使して現代デザインの日本刀を製作する試み」と趣旨を説明. 「日本伝統の魂と技術の底力を感じてほしい」と話した. 展示の目玉は、アニメに登場する先端が二股になった「ロンギヌスの槍(やり)」. 現在製作中で、長さ3メートル、重さ30キロになりそうという. ほかにも作品に出てくるナイフなどを含め、特別展用に製作する刀剣類は計18点. 各地の刀匠ら職人約50人が協力している.

ベアは論外、定昇は延期・凍結も――. 経団連が23日、久しぶりに厳しい内容の「2012年版 経営労働政策委員会報告」を発表した. 東日本大震災円高で、経営環境が悪くなったことを理由にあげている. 春闘の経営側の指針となるが、労組は反発しそうだ. 経労委報告は春闘については個々の労使交渉によるとしつつ、「恒常的な総額人件費の増大をまねくベースアップ(ベア)の実施は論外」とし、年齢に応じて上げる定期昇給(定昇)も「負担がとりわけ重い企業では、延期・凍結も含め厳しい交渉を行わざるを得ない可能性」もあるとした. 定昇についての厳しい表現は「廃止・縮小」に触れた04年以来8年ぶり. ベアへの否定的表現も10年までの「困難」より強まった.