ウイルスと戦う抗体はY字形 京大など顕微

体内に侵入した細菌やウイルスと戦う抗体の形を特殊な顕微鏡を使ってとらえることに、京都大などのグループが成功した. 体内に近い条件でY字形の構造がはっきり見えたのは初という. 英科学誌ネイチャーマテリアルズ電子版で20日発表した. 京大工学研究科の山田啓文准教授らはパナソニックと共同で「周波数変調原子間力顕微鏡」という装置を使い、マウスの免疫グロブリンG(IgG)の抗体を溶液中で観察した. 異物を認識するYのくの字の部分と下の部分の三つがはっきりと分かれている. また、これまで単独で働くと考えられていたIgG抗体が6個集まって輪になり、規則的な形をつくることもわかった. サッカースパイク 抗体がどのような仕組みで敵を倒すのか詳しく知る手がかりになるという. (鍛治信太郎). 国内製薬最大手の武田薬品工業は30日未明、長谷川閑史(やすちか)社長(67)が会長となり、後任社長含みで英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)のクリストフ・ウェバー氏(47)を迎えると発表した. 日本の大手企業では異例のヘッドハントで、経営も社員の意識もグローバル化をはかる. ウェバー氏は現在、GSKのワクチン社社長. 武田は、最高執行責任者(COO)として迎え、来年6月の株主総会を経て正式に社長に起用する予定だ. 2008~10年の間、シンガポールにあるGSKのアジア太平洋地域担当の上級副社長などを務め、現在は同社のバイオロジカルズ社の最高経営責任者(CEO)も務めている.