NY円、一時100円台 2カ月ぶり円安水

ブリュッセル=野島淳】欧州連合(EU)統計局が14日発表したユーロ圏17カ国の7~9月期の実質域内総生産(GDP)の速報値は、前期(4~6月)と比べて0・1%増で、年率換算では0・4%増となった. 前期に7四半期ぶりにプラス成長に転換したが、回復ペースは鈍い. ドイツは0・3%増と全体を引っ張ったが、前期(0・7%増)と比べて増加幅が鈍った. スペインは0・1%増と、2011年1~3月期以来、10四半期ぶりにプラス成長を回復した. 一方、フランスは0・1%減と、2四半期ぶりにマイナス成長に転落. イタリアも0・1%減とマイナス成長が続く. EU28カ国では0・2%増だった. ダラス=畑中徹】14日のニューヨーク外国為替市場は円を売ってドルを買う流れが進み、円相場は一時約2カ月ぶりに1ドル=100円台をつけた. 米国の量的緩和策がしばらく続くという期待から、世界の株式市場が上昇. 投資家の間に運用のリスクをとる動きが広がり、円売りドル買いにつながった.