光速超すニュートリノは誤り」 実験グルー

27日の東京株式市場で、日経平均株価は前日終値をはさんだ値動きとなった. 終値は前日より8円25銭(0.09%)安い8841円22銭、東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は同3.48ポイント(0.46%)低い761.13. 出来高は19億3千万株だった. 前日に欧州株式市場が値上がりした一方、米国株式市場は値下がりし、27日の東京市場は方向感の乏しい展開となった. 為替相場円高傾向だったため、電機や自動車などの輸出関連株は売りが膨らんだ. 素粒子の一つ、ニュートリノが光より速いとした実験結果は誤りだったと、国際研究グループが3日から京都市で始まる国際会議で発表する. 実験の問題点を修正した上で改めて再実験したところ、光速を超える結果は出なかった. 実験は、スイス・ジュネーブ郊外にある欧州合同原子核研究機関(CERN)から約730キロ離れたイタリアのグランサッソまでニュートリノを飛ばすもので、名古屋大や神戸大なども参加する国際研究グループ「OPERA」が実施. 昨年9月、ニュートリノが飛ぶ時間と距離を測り、光速(秒速約30万キロ)を超えたと発表した. 物質は光速を超えられないというアインシュタイン特殊相対性理論に反し、「現代物理学の根幹を揺るがす」と大きなニュースになった. 精度を高めた11月の実験でも確認した.