天皇陛下が退院 心臓手術から回復、皇居で

第13日、テコンドー女子 準々決勝】 笠原は準々決勝で、北京大会優勝の呉静ギョク(ギョクは金へんに玉)に敗れた. 先に仕掛けたが、間合いを保つ相手の防御は堅い. 1ポイントも奪えず、鋭く速い蹴りを食らい続けた. 2年前のアジア大会決勝やアジア選手権でかなわなかった相手は、すべてで強さを増していた. 「自分のペースをつかめなかった. 経験が違った. 狭心症の治療のため冠動脈バイパス手術を受けて東京大病院(東京・本郷)に入院していた天皇陛下は4日午後2時40分、退院された. 東大病院の入院棟玄関では、手術を担当した天野篤順天堂大教授、小野稔・東大病院心臓外科教授や、門脇孝病院長、永井良三・循環器内科教授らが見送った. 医師たちから「退院おめでとうございます」と声をかけられた天皇陛下は、花束を手に「どうもありがとう」と答え、出口に集まった患者や見舞客らに笑顔で手を振り、車に乗り込んだ. 天皇陛下は2月18日、東大と順天堂大の医師団による手術を受け、20日には集中治療室から特別病室に移動. 心臓機能回復のため、医師団は軽い運動などのリハビリを組んでいた. 経過は順調で、医師団の当初の見通し通り、手術からほぼ2週間での退院となった. 天皇陛下はお住まいの皇居・御所で静養を続けることになるといい、2月17日から皇太子さまが務めている国事行為の臨時代行もしばらく続く見通し. 天皇陛下は、3月11日に政府が東京で催す「東日本大震災1周年追悼式」への出席を強く望んでいるとされ、静養中も早期の公務復帰に向けてリハビリを続けることになるという. 天皇陛下退院に伴い、皇居・坂下門に2月17日から設けられたお見舞いの記帳所の受け付けは、4日午後4時までで終わる.