東京円、ユーロ買い戻し 一時100円台

韓国の金星煥(キム・ソンファン)外交通商相は21日、国会の外交通商統一委員会で、李明博(イ・ミョンバク)大統領が天皇訪韓の条件として謝罪を求めた発言に関連し、「(韓国に来れば)当然、謝罪すべき部分があれば、謝罪しなければならないのは間違いない」と述べた. 大統領に続いて外相も天皇の謝罪に触れたことで、日本側からはさらなる反発が出そうだ. 金外相は委員会で、李大統領の発言に日本側が反発していることへの対応を問われ、「日本側にも発言の背景を十分に説明した. 大統領は日本に公式に提起したわけではなく、聴衆の質問に答える過程での原則的な発言だ」と述べた. 李大統領は14日、教員を対象としたセミナーで10日の竹島(韓国名・独島〈トクト〉)上陸の所感を尋ねられ、「(天皇が)韓国を訪問したいなら、独立運動で亡くなった方々を訪ね、心から謝るのがよい」と発言していた. (ソウル=貝瀬秋彦). 18日の東京外国為替市場は、ギリシャ再選挙で緊縮財政を支持する勢力が勝ったのを受けて欧州の政府債務(借金)危機への不安が和らぎ、共通通貨ユーロが買い戻されている. 朝方には一時1ユーロ=100円83銭をつけ、約1週間ぶりの円安ユーロ高水準となった. 午後1時時点では、前週末の午後5時時点より75銭円安ユーロ高の1ユーロ=100円43~44銭. 対ドルでは、同10銭円安ドル高の1ドル=79円09~10銭. 世界的な景気後退への不安が和らいだことから、豪ドルなど新興国の通貨も買われている.