関西電力、過去最悪の赤字見通し 2900

関西電力の2012年3月期連結決算は、純損益が2900億円前後の赤字に陥る見通しとなった. 赤字決算としては過去最悪となる. 停止した原発の代替で、石油や液化天然ガス(LNG)など火力発電所の燃料費がかさむため. 27日にも通期の業績見通しを発表する. 純損益の赤字は、95年3月期に連結決算を導入してから2度目. 石油や天然ガスなど燃料費の高騰で09年3月期に87億円の赤字に転落して以来となる. 関電は自社発電量の5割超を原発に頼ってきた. 東京電力福島第一原発事故を受けて定期検査後の原発が再稼働できない状況となり、20日には関電が福井県に持つ原発11基がすべて停止した.